この事例の依頼主
年齢・性別 非公開
相談前の状況
ドアミラー同士の接触事故についてのご相談でした。実際にご依頼者さまはお怪我をされていましたが、加害者側保険会社が、「事故と怪我に因果関係がない」として治療費も一切支払わないという状況でした。
解決への流れ
●ご依頼後の対応ご依頼をいただいた後、資料の収集を行いました。そうしたところ、車両の損傷状況も軽微であり、治療も1日のみで終了をしていました。ただ、治療費が健康保険を利用していなかったため数万円と高額になってしまっていました。●解決の内容裁判例上も、ドアミラー事故ですと怪我と事故の因果関係を否定するものが多くあります。訴訟になれば、1年近く掛かってしまいます。ご依頼者さまに、その旨ご説明をさせていただき、「治療費や交通費などの実費を回収する」という方針に切り替え、加害者側の保険会社と交渉を進めました。そうしたところ、数万円の治療費と交通費を回収することができました。
●解決を柔軟にすることご依頼をいただく以上、「成果」にこだわることは重要だと考えています。ただ、「成果」というのは、何をもって「成果」とするのかは、ご依頼者さまのお気持ちや、タイミング、優先順位などによっても様々だと思います。そのため、ご依頼をいただいた後も、重要な局面では、依頼者さまのお気持ちを改めてお聞きし、今後の見通しや流れなどを分かりやすく説明をさせていただき、一緒に解決の方向性を考えるようにしています。●今回のケースについてご依頼者さまは、数万円と高額な治療費が掛かってしまっていること、一切支払いが受けられないことにお怒りを感じていらっしゃいました。訴訟になれば1年程度掛かってしまうこと、敗訴となれば治療費も回収ができない可能性があることをご説明し、交渉の方針を切り替えました。●加害者側保険会社の考え方を把握する保険会社がどのような考え方をするのか把握した上で、交渉を行うことが必要になります。今回のケースでは、被害者の方にとっては、治療費数万円の支出を強いられることは非常にストレスです。ただ、逆に保険会社側の視点で見れば、その支払いを拒否することで裁判になった場合、保険会社も弁護士に依頼するわけなので、その点もある程度気にしています。ただし、ケースバイケースで、どのようなケースでも通用するわけではありません。争うと決めたときには保険会社は徹底的に争いますし、わずかな保険金支払を拒否するために高額の弁護士費用を払うことも多くあります。そういった保険会社の考え方を理解した上で交渉に臨むことで、より依頼者さまにとって有利な結果での解決に近づけることができますと考えています。