この事例の依頼主
年齢・性別 非公開
相談前の状況
相談者は、債務を支払えず、長期間放置していたところ、預金口座に給与が入金になった直後に預金の差押えを受け、生活が困難な状況となって相談に訪れました。
解決への流れ
相談者は預金の差押えにより、弁護士費用の工面はおろか、日々の生活費にも困窮している状態でした。そのため、着手金0円の完全成功報酬制でご依頼を受け、差押範囲変更の申立を行ったところ、給与の4分の3に相当する額については、差押が解除されました。これらにより未払いとなっていた家賃や水道光熱費の支払いが可能となりました。また、別途弁護士に債務整理を依頼することにより、再度の差押えを受けることなく、債務の処理ができました。
給与は本来差押禁止債権ですが、預金口座に入金されると差押が可能となるため、本件のように、給与入金直後に預金口座が差押えされてしまい、水道光熱費等も支払えず、生活に困窮されている方からの相談を受けることが増えています。差押範囲変更の申立は債権差押命令を受領してから、1週間以内に行わないと意味を有さなくなる可能性があるため、迅速に対応する必要があります。給与の入金直後に預金の差押をされてしまった方は、すぐに弁護士にご相談下さい。なお、この手続きでは、債務自体が無くなるわけではないので、別途債務整理も検討が必要ですし、預金の取戻しにはある程度時間も必要となることをご理解頂ければと思います。