この事例の依頼主
40代 男性
相談前の状況
依頼人は、所有するアパートの1室を賃貸しました。ところが賃借人は、入居当初から「掃除がされていなかった」と主張し、持病の悪化を理由とする慰謝料も請求してきたため、依頼人と管理会社では対応できなくなり、私に相談に来られました。
解決への流れ
私は、賃貸人の代理人として、まずは賃借人のお話をよくお聞きし、掃除がされていなかったという主張は、賃借人の敏感な性質による誤解の可能性があると考えました。その上で、早くに別のアパートを見つけて転居した方が体調にとっても望ましいという趣旨のお話を丁寧にさせていただきました。並行して、連帯保証人であった親族にも当職から連絡して状況を伝達し、円満な解決への支援を求めました。その後、賃借人は、知人の家でしばらく滞在することになり、賃貸借契約は円満に解約するとともに、転居も無事に完了しました。
当事者同士ではまとまらない紛争も、代理人が冷静に間に入ることで、円満な解決に向かうきっかけとなります。