この事例の依頼主
30代 女性
相談前の状況
被害者は交差点の対面信号機が青信号で交差点に進入したので交差道路を直進していた加害者の対面信号機は赤信号だったと主張し、加害者も交差点の対面信号機が青信号で交差点に進入したので交差道路を直進していた被害者の対面信号機は赤信号だったと主張し、信号の色が争点になりました。
解決への流れ
被害者の代理人として、力学的観点を踏まえた訴訟活動を行った結果、裁判所から、被害者の対面信号機が青信号だったと判断していただきました。
目撃者がおらず防犯カメラも設置されていない交差点における交通事故で、信号機の信号の色が争いになると、どちらの当事者の説明が正しいのかを判断することは難しいです。そのような場合、事故発生場所の状況、事故状況、被害車と加害車の進行状況や損傷状況、信号サイクルの状況、被害者と加害者の事故状況についての説明内容等の検討に加え、物理的(力学的)観点から事故状況を推測することにより、信号の色を判断できることもあります。