この事例の依頼主
40代 女性
相談前の状況
自営業(個人事業)の創業資金、運転資金として、政策金融公庫や銀行等から借入れを行い、順調に支払っていたが、コロナの影響で売り上げが激減し、支払いや生活費をクレジットカードやカードローンからの借入れに頼るようになってしまった。その結果、借金の総額は800万円に膨れ上がり、毎月の支払いは20万円近くになってしまった。自営業をやめても、就職するあてがなく、できれば事業を続けていきたいとのことであった。
解決への流れ
コロナ禍で低迷していた売り上げが、徐々に回復してきたため、自己破産ではなく、事業の継続を前提とした個人再生(小規模個人再生)の申し立てを選択した。800万円の借金を160万円に減額する再生計画案が無事認可され、毎月の支払いは約45,000円となった。借金の問題が解決したことで、事業に専念することができ、売り上げも順調に伸びているとのことであった。
事業を廃業して自己破産を申し立てるべきか、事業の継続を前提として個人再生を申し立てるべきか、非常に判断に迷った事案でした。約半年間、経営状況を見た上で、毎月5万円程度の支払いが可能であると判断し、個人再生の申立を行いました。認可決定後(弁済開始後)も事業は順調のようで、予定よりも早く支払いを終えることができそうだとの報告を頂いております。