この事例の依頼主
10代 男性
相談前の状況
依頼者(被害者)は10代男性で、片側3車線道路の真ん中車線をバイクで走行中、やや前方で第一車線を走行していた加害車両が、交差点手前で急な車線変更を試みたため、被害者が衝突を回避したところ転倒(接触は回避)した事案です。当初、加害者も自身の過失による誘因事故であることを認めていたにも関わらず、交渉に保険会社が介入した途端、被害者が勝手に転倒したなどとして無過失を主張してきたというところでご相談を受けました。
解決への流れ
幸い、依頼者(被害者)がほぼ無傷であったため、依頼者とご相談の上、物損のみの請求となりましたが。裁判例などを参考に、80%の過失を認めさせ、バイクの修理費、衣服の損害など合計約20万円の賠償で示談した事案です。
人身損害がなかったため、損害自体はさほど大きな事案ではありませんでしたが、保険会社の対応が酷かったために、私が代理人として付くことで、適正な賠償を受けることのできた事案としてご紹介します。内容的には、特に衣服の損害などでカタログを利用するなど立証を工夫しました。なお、依頼者の方は、「弁護士費用特約」(ご自身の保険で弁護士費用を支払ってくれる特約)を利用されたため、弁護士費用は全て保険会社から支払を受け、依頼者のご負担はありませんでした。このように弁護士費用特約を利用される場合には、物損のみなどの経済的利益の小さい事件でも弁護士費用を気にせずに依頼をして頂くことが可能かと思います。